レクサスRXの20系前期後期の違いを比較!中古車選びのポイント

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レクサスの人気SUV、RXの購入を検討しているものの、前期型と後期型でどのような違いがあるのか分からず、お悩みではありませんか? 同じ20系でも、実はデザインから走行性能、安全装備に至るまで多くの点で改良が加えられています。この記事では、インターネット上の専門的な情報やレビューを基に、レクサスRX 20系 前期後期 違いを徹底的に解説します。
そもそも20系とは何か、後期はいつから登場したのかといった基本的な疑問からアンビエントライトなどの内装の質感、カスタムパーツの互換性、さらには旧型の10系との違いまで購入前に知っておきたい情報を網羅しました。
この記事を読めば、あなたの予算やライフスタイルに最適な一台を見つけるための具体的な判断基準が明確になるはずです。
記事のポイント
- 前期と後期で異なる外装・内装の特徴
- 走行性能や安全装備における進化のポイント
- 年式による価格変動と中古車選びのコツ
- グレードやカスタムにおける注意点
レクサスRX 20系前期と後期の違いを徹底比較
- そもそもレクサスRXの20系とは
- 後期モデルはいつから登場したのか
- ヘッドライトなど外装デザインの変更点
- タッチパネルやアンビエントライトの差
- ボディ剛性で向上した乗り心地と走行性能
- 進化した安全装備セーフティシステム
そもそもレクサスRXの20系とは
レクサスRXの購入を検討する際によく耳にする「20系」とは、2015年10月から2022年10月まで販売されていたモデルを指す型式名称です。日本国内では2代目のRXにあたりますが、海外では初代からカウントして4代目となる世界的なラグジュアリーSUVの代表格といえます。
この20系RXは「高級セダンの乗り心地と快適性を兼ね備えたSUV」という初代からのコンセプトを継承しつつ、デザインや走行性能、質感を大幅に進化させました。特に、レクサスの象徴である「スピンドルグリル」をより大胆に採用し、力強くも洗練されたスタイリングが大きな特徴です。
ハリアーとの関係性の変化
ちなみに、かつてレクサスRXはトヨタのハリアーと兄弟車でしたが、この世代の1つ前にあたる3代目RX(日本では初代)からレクサス専売モデルとなりました。そのため、20系RXはハリアーとは完全に独立して開発された独自のプラットフォームと設計を持つモデルとなっています。
パワーユニットには、2.0L直列4気筒ターボエンジンを搭載したRX200t(後にRX300に改称)と、3.5L V6エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドモデルRX450hがラインナップされ、幅広いニーズに応えています。
後期モデルはいつから登場したのか
レクサスRX 20系の前期型と後期型を分ける大きな節目は、2019年8月に行われたマイナーチェンジです。このタイミング以降に製造・販売されたモデルが「後期型」と呼ばれます。
このマイナーチェンジは、単なるデザインの一部変更にとどまりませんでした。実際には、ボディ剛性の強化やサスペンションの再チューニング、安全装備のアップデートなど、目に見えない部分にこそ大きな進化があります。
そのため、乗り心地や操縦安定性といった走行性能を重視する方にとっては非常に重要な変更点といえるでしょう。
エクステリアやインテリアの変更点ももちろんありますが、走りの質感を根本から見直した点が20系後期の最大のトピックです。
2019年式でも前期型の可能性あり!
中古車を選ぶ際に注意したいのが、「2019年式」という表記だけでは前期か後期か判断できない点です。
マイナーチェンジは8月だったため、例えば2019年7月に登録された車両は前期型となります。購入時には年式だけでなく、車検証の初度登録年月や後述するデザイン・装備の違いを必ず確認するようにしてください。
ヘッドライトなど外装デザインの変更点
20系RXの前期型と後期型は、全体的なシルエットに大きな変化はありませんが、細部のデザインが変更され、より洗練された印象になっています。特にフロントフェイスの違いは、見分ける上で最も分かりやすいポイントです。
フロントフェイスの変更点
後期型の最も大きな特徴は、薄型でシャープなデザインになったヘッドライトです。前期型のL字型クリアランスランプの意匠は継承しつつも、より引き締まった精悍な顔つきになりました。
また、レクサスの象徴であるスピンドルグリルも前期型の横基調のデザインから、L字モチーフを重ねたブロックメッシュパターンへと変更され、ブランドとしての統一感が強調されています。
リアビューの変更点
リアコンビネーションランプもヘッドライトと同様にL字モチーフを強調したデザインに変更されました。ランプ下部にあったウインカーが上部に移動し、より一体感のあるモダンなリアビューを演出しています。また、リアバンパー下部のデザインもリフレクターの位置などが変わり、よりワイドで安定感のある見た目になりました。
変更箇所 | 前期型(2015年10月~2019年7月) | 後期型(2019年8月~) |
---|---|---|
ヘッドライト | やや厚みのあるデザイン | 小型・薄型化され、よりシャープな印象に |
スピンドルグリル | 横基調のフィンデザイン | L字モチーフのブロックメッシュパターン |
リアコンビランプ | L字が連続するデザイン | L字モチーフを重ね、ウインカーを上部に配置 |
このように、細かな変更が積み重なることで後期型はより現代的で完成度の高いエクステリアデザインを実現しています。
タッチパネルやアンビエントライトの差
インテリアにおける前期型と後期型の違いは、主に使い勝手の向上にあります。一見するとデザインの変更は少ないように感じますが、日常的に使う機能が大きくアップデートされました。
最大の違いは、ナビゲーションシステムの操作方法です。前期型ではセンターコンソールにある「リモートタッチ」のみで操作を行っていましたが、後期型では12.3インチの大型ディスプレイがタッチパネルに対応しました。これにより、停車中などはスマートフォンと同じように直感的な操作が可能になり、利便性が飛躍的に向上しています。
前期型のリモートタッチは、慣れるまでカーソルの操作が難しいという声もありました。後期型ではタッチパネルとリモートタッチの両方が使えるので、シーンに応じて使い分けられるのが大きなメリットですね。
利便性の向上と室内の質感
その他にも、後期型では以下のような細かな改良が加えられています。
- USBポートの増設:センターコンソールや後席にもUSBソケットが追加され、同乗者のスマートフォン充電などに便利になりました。
- スマートフォン収納:専用の収納スペースが設けられ、置き場所に困ることがなくなりました。
また、室内の上質感を演出するアンビエントライトについても後期型ではより洗練された照明となり、夜間のドライブをムーディーに彩ります。これらの変更は、ラグジュアリーSUVとしての快適性をさらに高めるためのレクサスらしい細やかな配慮と言えるでしょう。
ボディ剛性で向上した乗り心地と走行性能
20系RXの後期型における最も評価の高い変更点が、走行性能と乗り心地の大幅な進化です。これは単なるセッティングの変更ではなく、車の骨格であるボディから手が加えられています。
後期型では、スポット溶接の打点を増やし、構造用接着剤の使用範囲を拡大することでボディ全体の剛性を大幅に向上させました。頑丈な骨格を手に入れたことでサスペンションがより効果的に機能するようになり、以下のようなメリットが生まれています。
- しなやかな乗り心地:路面の細かな凹凸をスムーズにいなし、上質でフラットな乗り心地を実現しています。
- 正確なハンドリング:ステアリング操作に対する車の応答性が向上し、ドライバーの意図通りに曲がる正確なハンドリングを楽しめます。
- 静粛性の向上:フロアから伝わる振動が低減され、室内はさらに静かで快適な空間になりました。
FCD採用による微振動の吸収
後期型のショックアブソーバーには、新たに「フリクションコントロールデバイス(FCD)」が採用されました。これは、オイルシールの摩擦特性を変化させることで、路面から伝わる微細な周波数の振動を効果的に減衰させる技術です。このFCDが、上質な乗り心地の実現に大きく貢献しています。
一方で、搭載される2.0Lターボエンジンや3.5Lハイブリッドシステムといったパワーユニット自体には、前期型と後期型で性能上の大きな変更はありません。つまり、走りの質感の違いは、主に車体側の改良によるものと言えます。
乗り心地や運転のしやすさを重視するなら、後期型を選ぶ価値は非常に高いでしょう。
進化した安全装備セーフティシステム
レクサスRXには、先進の予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」が標準装備されていますが、この機能も後期型で大きく進化しました。
最も大きな進化点は、衝突被害軽減ブレーキである「プリクラッシュセーフティ(PCS)」の検知対象が拡大されたことです。前期型でも昼間の歩行者を検知できましたが、後期型では新たに夜間の歩行者と昼間の自転車運転者も検知可能になりました。これにより、市街地や住宅街など、より複雑な交通環境での安全性が大幅に高まっています。
さらに、運転支援機能も以下のようにアップデートされています。
- レーントレーシングアシスト(LTA):車線の中央を走行するようにステアリング操作を支援する機能です。カーブでの追従性や制御の精度が向上し、高速道路でのドライバーの疲労軽減に貢献します。
- アダプティブハイビームシステム(AHS):後期型では、よりきめ細かく配光を制御する「ブレードスキャン式AHS」が採用されました。先行車や対向車を眩惑させることなく、より広い範囲を明るく照らすことが可能です。
もちろん、前期型の安全性能が低いわけではありません。しかし、より高度で実用的な運転支援や事故防止機能を求めるのであれば、後期型に大きなアドバンテージがあります。特に、夜間や市街地での運転が多い方にとっては、安心感に直結する重要な違いと言えるでしょう。
レクサスRXの20系前期と後期の違いをさらに深掘り
- 旧モデルの10系との違いも解説
- カスタムパーツ選びで注意すべき点
- グレード構成と中古車価格の変動
- 失敗しないための購入時チェック項目
- レクサスRXの 20系前期と後期の違い
旧モデルの10系との違いも解説
20系RXの購入を検討する際、予算によっては先代モデルである10系(2009年~2015年)が比較対象になることもあるかもしれません。10系と20系の主な違いを理解しておくことで、20系の魅力をより深く知ることができます。
まず、最大の違いはデザインと安全性能です。10系は比較的丸みを帯びた穏やかなデザインでしたが、20系ではスピンドルグリルを大胆に採用し、エッジの効いたシャープなデザインへと大きく変わりました。
インテリアも20系では大型ディスプレイを中心に据えた、よりモダンで機能的なレイアウトになっています。
また、安全性能の進化は決定的です。20系から「Lexus Safety System +」が標準装備となり、衝突被害軽減ブレーキやレーンキーピングアシストといった現代の車には不可欠な機能が備わりました。
10系にも一部搭載されているモデルはありますが、機能の範囲や精度は20系が圧倒的に優れています。
20系から搭載されたダウンサイジングターボ
走行性能の面では、20系から2.0Lダウンサイジングターボエンジン搭載のRX200t(RX300)が追加された点が大きなトピックです。力強い加速と税金面のメリットを両立しており、20系の人気を支えるグレードの一つとなっています。
10系は中古車価格がかなり手頃になっているため、デザインの好みや予算次第では魅力的な選択肢です。しかし、先進的なデザインと高い安全性能を求めるのであれば20系を選ぶべきと言えるでしょう。
カスタムパーツ選びで注意すべき点
レクサスRXはカスタムベースとしても人気がありますが、前期型と後期型ではパーツ選びに注意が必要です。特にエクステリアパーツは、安易に流用できないケースがほとんどです。
フロント・リア周りのパーツは互換性なし!
前述の通り、前期型と後期型ではヘッドライト、フロントグリル、バンパー、テールランプなどの形状が異なります。そのため、これらのパーツやそれに関連するエアロパーツ(フロントスポイラー等)には基本的に互換性がありません。カスタムを前提に中古車を探す場合は、購入したいパーツが前期用か後期用かを必ず確認してください。
ホイールに関しては、PCD(114.3mm/5穴)やハブ径は共通のため、多くの社外ホイールが装着可能です。ただし、グレードや年式によって標準のタイヤサイズやインセットが異なる場合があるため、フェンダーからはみ出したり干渉したりしないよう、専門ショップで相談するのが安心です。
特にスポーティな外観が人気の「F SPORT」は専用のバンパーやグリルを装着しています。ノーマルグレード用のエアロパーツは装着できないことが多いので、この点も注意が必要です。
カスタムを楽しみたい方は、パーツの選択肢が豊富な後期型の方がやや有利かもしれませんが、前期型にも専用パーツは数多く存在します。まずは自分の理想のスタイルを明確にし、それに合った車両モデルとパーツを選ぶことが重要です。
グレード構成と中古車価格の変動
レクサスRX 20系は、大きく分けて「標準仕様」と豪華装備の「version L」、スポーティな「F SPORT」の3つのグレードで構成されています。中古車を選ぶ際には、これらのグレードの違いと前期・後期による価格差を理解しておくことが大切です。
グレード | 主な特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
標準仕様 | レクサスならではの基本装備は充実。シンプルな構成。 | 価格を抑えつつRXの品質を味わいたい方。 |
version L | セミアニリン本革シート、後席電動リクライニングなど豪華装備を満載。 | 快適性や高級感を最優先したい方。同乗者を大切にする方。 |
F SPORT | 専用内外装、専用チューンドサスペンション、スポーツシートなどを装備。 | スポーティな走りや見た目を重視する方。運転を楽しみたい方。 |
前期・後期による価格の大きな差
中古車市場では、2019年8月のマイナーチェンジを境に価格が大きく異なります。前期型はおおむね300万円台前半から探すことが可能で、流通台数も多いため選択肢が豊富です。一方、後期型は500万円前後からとなり、特に人気のF SPORTや走行距離の少ない車両は600万円を超えることも珍しくありません。
一般的に、ボディカラーはホワイトパールやブラック、駆動方式は4WD、そしてサンルーフやマークレビンソンオーディオといったメーカーオプションが付いている車両は、中古車価格が高くなる傾向にあります。
予算と欲しい装備のバランスを考えながら、じっくりと比較検討することが後悔しないためのポイントです。
失敗しないための購入時チェック項目
高額な買い物となるレクサスRXの中古車選びで失敗しないためには、いくつかの重要なチェック項目があります。車両の状態をしっかり見極め、納得の一台を見つけましょう。
特に高級車は電子装備が多いため、一つ一つの動作確認が非常に重要になります。修理費用が高額になるケースもあるので、時間をかけてチェックしてくださいね。
具体的には、以下のポイントを確認することをおすすめします。
- 前期か後期の確認:年式だけでなく、車検証の「初度登録年月」を確認しましょう(2019年8月以降が後期)。ヘッドライトの形状やナビがタッチパネル対応かどうかも確実な見分け方です。
- 電子装備の動作確認:ナビゲーション、パワーシート、電動リアゲート、パノラミックビューモニター、サンルーフなど、スイッチが付いているものは全て動かしてみましょう。
- 整備記録簿(メンテナンスノート)の確認:レクサスディーラーなどで定期的にメンテナンスされていたかを確認できる重要な書類です。記録がしっかり残っている車両は、大切に扱われてきた証拠とも言えます。
- 消耗品の状態:タイヤの残り溝やひび割れ、ブレーキパッドの残量などを確認します。交換時期が近いと購入後すぐに費用が発生してしまいます。
- 内外装のコンディション:シートの擦れやへたり、内装パネルの傷、外装の飛び石傷などをチェックします。特に本革シートの状態は念入りに確認しましょう。
可能であれば試乗させてもらい、走行中の異音やハンドルのブレがないか乗り心地はどうかなどを体感することも大切です。信頼できる販売店で納得いくまで車両を確認することが、満足のいく中古車選びの鍵となります。
レクサスRXの 20系前期と後期の違い
この記事では、レクサスRX 20系の前期型と後期型の違いについて、多角的な視点から詳しく解説しました。最後に、本記事の要点をリスト形式でまとめます。
- 20系後期は2019年8月のマイナーチェンジで登場
- 外装はヘッドライトやグリルがシャープな印象に
- 内装は後期からタッチディスプレイが採用され利便性が向上
- 後期はボディ剛性強化で乗り心地と静粛性が大幅アップ
- 走行性能の進化は後期モデルの大きなメリット
- 安全装備は後期で夜間の歩行者検知などが追加
- パワーユニット自体に前期と後期の大きな差はない
- アンビエントライトなど内装の質感も後期で向上
- カスタムパーツは前期と後期で互換性がないものが多い
- 先代の10系との違いはデザインと安全装備の進化
- 中古車価格は前期型が圧倒的にリーズナブル
- 予算重視なら前期、性能と新しさを求めるなら後期
- グレードは豪華なversion LとスポーティなF SPORTが人気
- 購入時は電子装備の動作確認と整備記録簿が重要
- 2019年式でも前期型の可能性があるため注意が必要