レクサスRXのマイナーチェンジはいつ?2025年改良点と今後の予測

レクサスが誇るラグジュアリーSUV RX。その洗練されたデザインと卓越した走行性能は、多くのドライバーを魅了し続けています。2022年にフルモデルチェンジを果たし、常に進化を続けるRXですが、2025年にも年次改良が実施されました。今回のレクサスRXのマイナーチェンジは、具体的にどのような進化を遂げたのでしょうか。
また、今後のフルモデルチェンジは待つべきか、2026年に新型が登場する可能性や、ブランドが紡いできた歴史を踏まえ、新型はいつ登場するのかといった将来の展望も気になるところです。
この記事では、最新の改良情報から購入タイミングの判断材料まで、レクサスRXに関するあらゆる疑問に専門的な視点から詳しくお答えしていきます。
記事のポイント
- 2025年に行われた年次改良の具体的な変更点
- 初代から続くレクサスRXの進化の歴史
- 次期フルモデルチェンジの予測と最適な購入タイミング
- パワートレイン別の特徴と改良に伴う価格の詳細
2025年レクサスRXマイナーチェンジの概要
LEXUS公式サイト
- 改良は2025年いつ実施された?
- 静粛性と走りの進化点を解説
- 内装の質感向上と外観の変更点
- 全車標準装備となった最新機能
- 年次改良による価格改定まとめ
改良は2025年いつ実施された?
結論から言うと、レクサスRXの直近の年次改良は、2025年2月27日に発表され、同日に発売が開始されました。この改良は、レクサスが掲げる「Always On」の思想、つまり「常に最新の技術や価値を提供し続ける」という考え方に基づいて実施されています。
単なる小規模な変更ではなく、ユーザーが日常で体感できる部分に焦点を当てた、きめ細やかなアップデートが施されているのが特徴です。
2022年11月のフルモデルチェンジから約2年3ヶ月を経て行われた今回の改良は、すでに高い完成度を誇る5代目RXをさらに成熟させるためのもの。特に、静粛性や乗り心地といったレクサスブランドの根幹をなす快適性の向上が大きな柱となっています。
ラグジュアリーSUVとしての魅力をさらに深化させる、重要なアップデートと言えるでしょう。
静粛性と走りの進化点を解説
2025年の改良では、レクサスが得意とする静粛性と走行性能の向上が図られました。まず静粛性に関しては、後席に乗る人の快適性を高めるための工夫が凝らされています。
具体的には、エンジンからのノイズを低減するためにダッシュインナーサイレンサーの素材を見直したり、インストルメントパネルに吸音材を追加したりしています。さらに、後部座席のドアガラスに遮音性の高いアコースティックガラスを採用し、ボディ周りにも制振材や吸音材を追加することで、ロードノイズや風切り音を大幅に低減。
これにより、どの席に座っていても会話がしやすく非常に静かな室内空間が実現しました。
走行性能の面では、ドライバーの意図にさらに忠実に応える走りを追求しています。シャシーのセッティングを最適化し、サスペンションの動きを細かく制御することで、路面の凹凸による車体の上下動を抑制。よりフラットで上質な乗り心地を提供します。
DRS(後輪操舵システム)の搭載グレード拡大
今回の改良で特に注目すべきは、これまで最上位モデルの「RX500h」に限定されていたDRS(ダイナミックリアステアリング)が「RX450h+」と「RX350h」のAWD車にも採用された点です。DRSは、低速走行時には前輪と逆向きに後輪を操舵して小回りを良くし、高速走行時には同方向に操舵して安定性を高めるシステム。
これにより、街中での取り回しやすさと高速道路での安心感が格段に向上しています。
これらの改良は、スペック上の数値には表れにくい部分ですが、実際に運転するとすぐに体感できるほどの進化を遂げています。まさに「対話できるクルマ」というレクサスの哲学を具現化した改良点です。
内装の質感向上と外観の変更点
2025年モデルでは、ラグジュアリーな空間を演出する内装のアップデートも行われています。まず、夜間の室内を彩るイルミネーションが改良されました。コンソールの前方に照明が追加され、全体の輝度も高められたことで、より上質でムードのある空間を演出しています。
また、スポーティなグレードである「F SPORT Performance」および「F SPORT」には、内装色として新たに「ホワイト」が追加されました。ブラックとのハイコントラストな組み合わせが、シャープで洗練された印象を与え、ラグジュアリーとスポーティさを高い次元で両立させています。
version L専用の新しいホイールデザイン
外観の変更点として、上級グレードの「version L」に、新しいデザインの21インチアルミホイールがメーカーオプションとして設定されました。ダークグレーメタリック塗装に切削光輝加工を施したこのホイールは、RXのスタイリッシュなサイドビューを一層引き立てます。
選択肢が増えたことでより個性的なカスタマイズが可能になりました。これらの変更は、所有する喜びを満たしてくれる細やかな配慮であり、レクサスのこだわりが感じられるポイントです。
全車標準装備となった最新機能
今回の改良では、利便性と安全性を高めるための装備拡充も重要なポイントです。これまで一部グレードでのオプション設定だった装備が標準化され、より多くのユーザーが最新技術の恩恵を受けられるようになりました。
最大の注目点は、12.3インチのフル液晶メーターが全車に標準装備されたことです。
多彩な情報を大きくそしてクリアに表示できるため、ドライバーの視認性が大幅に向上。運転に必要な情報を瞬時に把握できることで、より運転に集中できる環境が整いました。表示デザインも複数から選択可能で、ドライバーの好みに合わせることができます。
このフル液晶メーターの採用だけでも年次改良モデルを選ぶ価値は十分にあると感じます。毎日目にする部分だからこそ、この進化は満足度に直結するでしょう。
さらに、安全装備の面では、ガソリンターボモデルの「RX350 “F SPORT”」に、高度運転支援技術「Lexus Teammate」の一機能である「アドバンストパーク(リモート機能付)」が標準装備となりました。これは、車外からスマートフォンを操作して駐車・出庫ができる便利な機能。
狭い駐車スペースでの乗り降りを気にする必要がなくなり、日常の使い勝手が大きく向上します。
年次改良による価格改定まとめ
各種の改良に伴い、メーカー希望小売価格も改定されました。装備の向上分を考えると、価格上昇は比較的抑えられている印象です。以下に主要グレードの価格をまとめました。
レクサスRX 主要グレード価格比較(2025年2月改良)
モデル | グレード | 駆動方式 | 新価格(税込) | 価格差 |
---|---|---|---|---|
RX350 | version L | AWD | 7,090,000円 | +20,000円 |
RX350 | F SPORT | AWD | 7,130,000円 | +60,000円 |
RX350h | version L | AWD | 8,110,000円 | +150,000円 |
RX450h+ | version L | AWD | 8,870,000円 | +150,000円 |
RX500h | F SPORT Performance | AWD | 9,030,000円 | +20,000円 |
価格上昇幅の大きいグレードに注意
表を見ると分かる通り、「RX350h」と「RX450h+」の価格上昇幅が15万円と大きくなっています。これは前述の通り、これらのグレードにDRS(ダイナミックリアステアリング)が新たに採用されたためです。
走行性能の向上に直結する重要な機能追加なので、価格上昇も納得できる範囲と言えるでしょう。その他のグレードは2万円から6万円の上昇に留まっています。
レクサスRXのマイナーチェンジ周期と購入時期
LEXUS公式サイト
- 初代から続くレクサスRXの歴史
- 次期型の新型はいつ登場するのか
- 2026年にフルモデルチェンジの可能性は
- フルモデルチェンジまで待つべきか
- レクサスRXマイナーチェンジ後の購入判断
初代から続くレクサスRXの歴史
レクサスRXの購入タイミングを考える上で、これまでの進化の歴史を知ることは非常に有益です。RXは、常に時代の先を見据えた革新を続けてきました。
初代RXは1998年に北米で誕生。「高級セダンの乗り心地とSUVの実用性を融合する」という当時としては画期的なコンセプトを掲げ、ラグジュアリークロスオーバーSUVという新しい市場を切り開いたパイオニアです。
2代目では、2005年に世界初の高級SUVハイブリッドモデル「RX400h」を投入。環境性能とラグジュアリーを両立させ、レクサスの先進性を世界に示しました。
3代目からは日本国内でも「レクサスRX」として正式に販売が開始され、2012年のマイナーチェンジでは、現在のレクサスデザインの象徴である「スピンドルグリル」が初めて採用されています。
4代目は、シャープでアグレッシブなデザインへと大きく変貌を遂げ、先進安全装備「Lexus Safety System +」を標準装備するなど、安全性の面でも大きな進化を果たしました。
そして現行の5代目は2022年に登場。スピンドルグリルをさらに発展させた「スピンドルボディ」という新たなデザイン言語を採用し、PHEV(プラグインハイブリッド)や高性能なターボハイブリッドなど多彩な電動化パワートレインをラインナップしています。
このように、RXは各世代で明確な進化を遂げ、高級SUV市場を牽引し続けてきたのです。
次期型の新型はいつ登場するのか
現行モデルの完成度が高いことは分かりましたが、やはり気になるのは「次のフルモデルチェンジはいつなのか」という点でしょう。過去のモデルチェンジ周期から次期型の登場時期を予測してみます。
これまでのレクサスRXのフルモデルチェンジは、おおむね5年から7年のサイクルで行われてきました。
現行の5代目モデルが2022年11月に発売されたことを考えると、この周期に当てはめれば、次期型となる6代目の登場は早くても2028年頃、遅ければ2030年頃になる可能性が高いと推測できます。
もちろん、これはあくまで過去の傾向からの予測です。自動車業界は今、電動化や自動運転技術の進化で大きな変革期を迎えています。このため、従来のモデルサイクルが早まる可能性もゼロではありませんが、少なくとも数年は現行モデルの時代が続くと考えるのが自然でしょう。
2026年にフルモデルチェンジの可能性は
「次期型が2028年以降なら2026年あたりに何か大きな動きはないのか?」と考える方もいるかもしれません。結論から言えば、2026年にフルモデルチェンジが行われる可能性は極めて低いでしょう。
その理由は主に2つあります。一つは前述の通り、現行モデルが2022年に登場し、2025年に大規模な年次改良を経たばかりで、商品力が非常に高い状態にあることです。もう一つは、レクサスの開発リソースの問題です。
レクサスは2026年に向けて、全く新しいEV専用モデルの投入を計画しており、開発リソースはこちらに集中していると考えられます。
2026年に期待できること
フルモデルチェンジはないとしても、2026年には再び年次改良が実施されたり、特別な内外装や装備を持つ「特別仕様車」が設定されたりする可能性は十分に考えられます。レクサスはモデルの鮮度を保つためにこうした細やかなアップデートを頻繁に行う傾向があるからです。
したがって、2026年の動向を待つよりも、完成度が高まった現行の2025年モデルを検討する方が、現実的な選択肢と言えそうです。
フルモデルチェンジまで待つべきか
「数年待てば全く新しいモデルが出るなら、待つべきか?」これは非常に悩ましい問題です。ここでは、待つことのメリットとデメリットを整理してみたいと思います。
- フルモデルチェンジを待つメリット
最大のメリットは、最新の技術やデザインを享受できる点です。数年後には、電動化技術や運転支援システムはさらに進化しているはずです。また、内外装のデザインも一新され、全く新しいRXを手に入れられます。
- フルモデルチェンジを待つデメリット
一方でデメリットとして最も大きいのは「数年間、最新のRXに乗る機会を失う」ことです。また、新型モデルは発売直後に注文が殺到し、長い納車待ちが発生する可能性があります。さらに、技術の進化に伴い、車両価格が現在よりも大幅に上昇することも十分に考えられます。初期ロット特有の細かな不具合が発生するリスクもゼロではありません。
これらの点を総合的に考えると、ご自身のライフプランや現在の車の状況に合わせて判断することが重要です。「今、車が必要」で、かつ現行モデルのデザインや性能に満足しているのであれば、無理に数年先まで待つ必要はないかもしれません。
レクサスRXマイナーチェンジ後の購入判断
これまで解説してきた情報を踏まえ、レクサスRXの購入タイミングについて結論をまとめます。
- 2025年2月に実施されたマイナーチェンジで静粛性や乗り心地が向上
- DRSの搭載グレードが拡大し走行性能が大きく進化した
- 12.3インチフル液晶メーターが全車標準装備となり内装の先進性がアップ
- これらの改良により現行モデルの商品価値は非常に高まっている
- 次回のフルモデルチェンジは過去の周期から2028年以降と予測される
- 2026年にフルモデルチェンジが行われる可能性は極めて低い
- 次期モデルを待つと最新技術を得られるが数年の待ち時間と価格上昇のリスクがある
- 現行モデルは完成度が高く、初期の不具合も解消されている段階で安心感がある
- RX350hやRX450h+はDRS搭載で価格は上がったが価値ある進化を遂げた
- F SPORTにホワイト内装が追加されるなどデザインの選択肢も広がった
- 「今すぐ乗りたい」というニーズがあるなら2025年モデルは絶好のタイミング
- レクサスの「Always On」思想により現行モデルも常に進化し続けている
- 購入を検討する際は改良後のモデルに試乗して進化点を体感することが重要
- 自分のライフスタイルや予算と照らし合わせて待つべきか今買うべきかを判断する
- 長期的な視点で見れば、どのタイミングで購入してもRXの高い価値は変わらない