レクサスNXの中古値下がりで今が買い時?理由と賢い選び方
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高級SUVとして人気のレクサスNXですが、最近「中古車の価格が下がってきた」という声をよく耳にします。現在の相場 推移を見ると、確かに価格は落ち着きを見せており、購入を検討している方にとっては絶好の機会かもしれません。
しかし、一方で、型落ちモデルの性能や5年後 残価率はどうなのか、あるいは「中古 やめたほうがいい」といったネガティブな意見も気になるところです。この記事では、なぜ今レクサスNXの中古が値下がりしているのか、その理由を詳しく解説します。
さらに、数あるモデルの中からどのグレードが狙い目なのか、そして安心して購入できる認定中古車の実態まで、あなたの疑問にすべてお答えします。
記事のポイント
- レクサスNXの中古車が値下がりしている具体的な理由
- 価格と性能のバランスに優れた狙い目のモデルやグレード
- レクサス認定中古車(CPO)を選ぶメリットと注意点
- 購入後に後悔しないための車両チェックポイントと買い時
レクサスNXの中古は値下がり中!その背景と現状
- 現在のレクサスNXの中古車相場 推移
- 新型登場で型落ちモデルの価格が下落
- 新車供給の回復も価格下落の一因
- 気になる5年後 残価率とリセールバリュー
現在のレクサスNXの中古車相場 推移
レクサスNXの中古車価格は、現在ゆるやかな下落傾向にあります。特に初代モデル(2014年~2021年)において、この動きは顕著です。
一つのデータによると、2023年初頭から価格が下がり始め、わずか1年で平均価格が約75万円も下落したという情報もあります。これは、数年前まで中古車市場全体が高騰していた状況から一変し、価格が正常な水準へと戻りつつあることを示しています。
例えば、2023年1月には平均390万円台だったものが、2024年1月には320万円近くまで下がっているというデータも見られます。もちろん、これは全グレードの平均であり、年式や走行距離、車両の状態で価格は大きく変動します。
しかし、市場全体のトレンドとして「買い手有利」な状況になっていることは間違いありません。
新型登場で型落ちモデルの価格が下落
中古車価格が下落している最大の要因は、2021年に行われた2代目となる新型NXの登場です。
自動車業界では、新型モデルが登場すると旧型モデルの価値が相対的に下がる「モデルチェンジ落ち」という現象が起こります。レクサスNXも例外ではありません。
新型NXは、プラットフォームを刷新して走行性能や静粛性を大幅に向上させたほか、「Tazuna Concept」と呼ばれる先進的な操作系を導入するなど、内外装ともに大きな進化を遂げました。
これにより、初代NXは市場で「一世代前の車」として認識されるようになります。
結果として、新型へ乗り換えるユーザーが増え、下取りに出された初代NXが中古車市場に多く流通することになりました。市場における供給量が増えれば、価格競争が起きて全体の相場が下がるのは自然な流れです。
言ってしまえば、性能面ではまだまだ現役で通用する初代NXが、新型が登場したという理由だけで、以前よりもお得な価格で手に入る状況が生まれているのです。
新車供給の回復も価格下落の一因
新型モデルの登場と並行して、新車の供給体制が正常化してきたことも、中古車価格の下落に影響を与えています。2021年から2023年にかけて、世界的な半導体不足やサプライチェーンの混乱により、多くの自動車メーカーが生産調整を余儀なくされました。
レクサスも例外ではなく、新車の納期が1年以上になることも珍しくありませんでした。新車がすぐに手に入らないため、代替手段として「すぐに納車できる中古車」の需要が異常なまでに高まり、中古車価格が高騰する事態となっていたのです。
しかし、2024年以降、半導体の供給状況は改善され、新車の生産も回復基調にあります。新車の納期が短縮されたことで、中古車に集中していた需要が分散し、高騰していた相場が落ち着きを取り戻しました。このように、中古車市場全体の「異常な高騰」が収束したことも、レクサスNXの中古車価格が現実的な水準まで下がってきた大きな理由の一つです。
気になる5年後 残価率とリセールバリュー
レクサスNXは、もともとリセールバリュー(再販価値)が非常に高い車種として知られています。一般的に、3年落ちで新車価格の70~85%、5年落ちでも60%前後の残価率を維持するグレードが多く、これは国産SUVの中でもトップクラスの数値です。
ただ、市場が価格調整局面にある中で、この高いリセールバリューにも変化の兆しが見えると考えています。
自動車業界全体の電動化へのシフトやガソリン価格の高止まりなどを背景に、旧型のガソリンターボ車やハイブリッド車の将来的な価値が以前ほど盤石ではなくなる可能性も否定できません。
リセールバリューが高いグレード
- F SPORT系:スポーティな内外装で人気が安定
- ハイブリッド車(NX300hなど):燃費性能の高さから中古市場でも需要が高い
- 人気色:ホワイトパールクリスタルシャインやブラックは高値が付きやすい
とはいえ、レクサスというブランド力や車両自体の信頼性の高さから、今後、価値が暴落する可能性は低いでしょう。むしろ、中古車価格が下がっている今購入すれば、数年後の売却時にも大きな損失は出にくいと考えられます。購入時の価格が安ければ、その分リセールバリューの観点でも有利に働くため、現在の状況は賢い選択と言えるかもしれません。
レクサスNXの中古値下がりで賢く買うポイント
- 価格が落ち着いた今が狙い目のモデルは?
- FスポーツやIパッケージが人気グレード
- 安心を求めるならレクサス認定中古車
- 中古はやめたほうがいいと言われる理由
- 購入前に確認すべきチェックポイント
- 決算期やモデルチェンジ後が買い時
価格が落ち着いた今が狙い目のモデルは?
中古のレクサスNXを狙う上で、最もコストパフォーマンスに優れているのが初代NX(2014年〜2021年)です。中でも、特におすすめのモデルが2つあります。
一つは、前期型に設定されていた2.0Lターボエンジン搭載の「NX200t」(2014年〜2017年)です。力強い走りが魅力でありながら、登場から時間が経過しているため価格がかなりこなれてきています。車両価格150万円台から探すことも可能で、充実した装備を考えると非常にお得感が高いモデルです。
もう一つは、2.5Lハイブリッドシステムを搭載した「NX300h」(2014年〜2021年)です。ハイブリッドならではの優れた燃費性能と静粛性が魅力で、特に長距離を運転する機会が多い方におすすめできます。法人リースで使われていた車両が多く市場に出回っており、ディーラーでの点検記録がしっかり残っている個体を見つけやすいのもメリットと言えるでしょう。
モデル名 | パワートレイン | 中古相場(目安) | おすすめポイント |
---|---|---|---|
NX200t | 2.0L 直列4気筒ターボ | 約150万円~280万円 | キビキビとした走行性能と価格の安さ |
NX300h | 2.5L ハイブリッド | 約180万円~350万円 | 優れた燃費性能と静粛性、整備履歴の明確さ |
2017年のマイナーチェンジを境に前期型・後期型に分かれますが、後期型は安全装備「Lexus Safety System+」が標準装備されるなど、より現代的な仕様になっています。予算が許せば後期型を狙うのも良い選択です。
FスポーツやIパッケージが人気グレード
レクサスNXには複数のグレードが存在しますが、中古市場で特に人気が高く、おすすめなのが「F SPORT(Fスポーツ)」と「I package(Iパッケージ)」です。
「F SPORT」は、その名の通りスポーティな内外装が特徴のグレードです。専用デザインのスピンドルグリルやバンパー、スポーツシート、専用チューニングのサスペンションなどが装備され、走りを楽しみたいユーザーから絶大な支持を得ています。リセールバリューも高い傾向にあるため、将来的な売却を考えても有利な選択と言えます。
一方、「I package」は、快適装備を充実させつつ価格を抑えた、コストパフォーマンスに優れたグレードです。本革シートや運転席のポジションメモリー機能、ステアリングヒーターなどが標準装備されており、日常使いでの満足度が非常に高いです。豪華すぎる「version L」は不要だけれど、標準グレードでは物足りない、という方にぴったりの選択肢でしょう。
グレード選びのポイント
- 走りや見た目のスポーティさを重視するならF SPORT
- 高級感と価格のバランスを求めるならI package
- 最上級の豪華装備を求めるならversion L
安心を求めるならレクサス認定中古車
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中古車購入に際して、「故障やトラブルが心配」という不安を抱えている方には、レクサスの認定中古車「CPO(Certified Pre-Owned)」が最適な選択肢となります。
CPOは、レクサスが定めた厳格な基準をクリアした高品質な中古車のみを取り扱う制度です。最大のメリットは、その手厚い保証とサービスにあります。
レクサスCPOの主なメリット
- 2年間・走行距離無制限の保証:エンジンやハイブリッドシステムなど主要部品を幅広くカバー
- 納車前整備:専門のテクニカルスタッフが100項目以上の点検・整備を実施
- 充実したアフターサービス:全国のレクサス店で新車同様のサービスが受けられる
- 修復歴なし:販売される車両はすべて修復歴がないことが保証されている
もちろん、これらの手厚い保証やサービスが含まれる分、一般的な中古車販売店の車両に比べて価格は数十万円ほど高く設定されています。また、人気のモデルやグレードはすぐに売れてしまうため、在庫が限られるというデメリットもあります。
しかし、「高くても安心して長く乗りたい」という方にとっては、価格以上の価値がある選択です。特にハイブリッドシステムなど、専門的な知識が必要な部分の故障リスクを考えると、CPOの保証は非常に心強い存在となります。
中古はやめたほうがいいと言われる理由
インターネットなどで情報を集めていると、「レクサスの中古はやめたほうがいい」という意見を目にすることがあります。これにはいくつかの理由が考えられます。
最も大きな理由は、故障した際の修理費用が高額になるリスクです。レクサスは高級車ブランドであり、使用されている部品の一つひとつが高価です。
万が一、ハイブリッドシステムのバッテリーや先進安全装備のセンサーなどが故障した場合、修理費用が数十万円にのぼるケースも珍しくありません。
また、年式が古く走行距離が多い車両や、メンテナンスが適切に行われてこなかった車両は、当然ながら故障のリスクが高まります。特に個人売買や信頼性の低い販売店で購入した場合、車両の状態を正確に把握できず、購入後に思わぬトラブルに見舞われる可能性も考えられます。
リスクを避けるための対策
これらのリスクは、適切な知識を持って車両を選び、信頼できる販売店で購入することで大幅に軽減できます。具体的には、前述のレクサス認定中古車(CPO)を選んだり、一般の販売店でも長期保証を付けたり、定期点検記録簿で過去の整備履歴をしっかり確認したりすることが重要です。
つまり、「やめたほうがいい」のは「状態の悪い中古車」や「保証のない買い方」であって、レクサスNXの中古車そのものが悪いわけではありません。正しい知識を持って選べば、非常にお得で満足度の高い買い物ができるのです。
購入前に確認すべきチェックポイント
条件の良いレクサスNXの中古車を見つけたら、契約前に必ず車両の状態を自分の目で確認することが重要です。価格が安くても、後から修理費用がかさんでは意味がありません。以下のポイントを重点的にチェックしましょう。
現車確認時の必須チェックリスト
- 定期点検記録簿の有無:過去にどのようなメンテナンスが行われてきたかを確認する最も重要な書類です。ディーラーでの点検記録が定期的に残っている車両は信頼性が高いです。
- 修復歴の有無:車の骨格部分を修理・交換した経歴がないかを確認します。販売店に確認するのはもちろん、ボンネットやトランク内のボルトが不自然に新しい、塗装の色が部分的に違うなど、違和感がないか見ましょう。
- タイヤの状態:タイヤの溝は十分に残っているか、ひび割れはないかを確認します。4本のタイヤの摩耗具合が均一でない場合、アライメントが狂っている可能性も考えられます。
- 内装・電装系の動作:ナビやエアコン、パワーウィンドウ、サンルーフなど、スイッチ類はすべて実際に操作して正常に動くかを確認します。特に電装系の修理は高額になりがちです。
- エンジンルームと下回り:エンジン始動時の異音や振動がないか、エンジンルーム内にオイル漏れの跡がないかを確認します。また、車体の下を覗き込み、サビやオイルの滲みがないかも重要なチェックポイントです。
可能であれば、試乗させてもらい、走行中の異音やハンドルのブレ、ブレーキの効き具合などを体感するのが理想です。専門的な知識に自信がない場合は、車に詳しい友人に同行してもらうか、第三者機関による車両鑑定サービスを利用するのも一つの手です。
決算期やモデルチェンジ後が買い時
レクサスNXの中古車を少しでも安く購入するためには、購入するタイミングを見極めることも大切です。中古車相場が動きやすい時期として挙げられるのが販売店の決算期である3月と9月です。
この時期は、販売店が売上目標を達成するために一台でも多く車を販売しようとしますので、普段よりも価格交渉に応じやすくなったり、キャンペーンを実施したりする可能性が高まります。
また、前述の通り、モデルチェンジの直後も狙い目です。
新型が登場すると、旧型モデルの相場が一段階下がる傾向にあります。レクサスNXの場合、2021年末から2022年にかけて価格が動きましたが、今後も年次改良や新しいモデルが登場するタイミングで、同様の価格変動が起こる可能性があります。
レクサスNXの中古値下がりは良車探しの好機
ここまで、レクサスNXの中古車が値下がりしている理由や賢い選び方について解説してきました。この記事の重要なポイントを最後にまとめます。
- レクサスNXの中古車価格は新型登場や新車供給の回復により下落傾向にある
- 特に初代NX(2014年~2021年)は価格がこなれており狙い目
- パワフルな走りが魅力の「NX200t」はコストパフォーマンスが高い
- 燃費と静粛性を重視するならハイブリッドの「NX300h」がおすすめ
- 人気グレードはスポーティな「F SPORT」と装備充実の「I package」
- 2017年以降の後期型は先進安全装備が標準で安心感が高い
- 故障が心配な方はレクサス認定中古車(CPO)が最適な選択肢
- CPOは価格が高いが、2年間の走行距離無制限保証などメリットが大きい
- 「中古はやめたほうがいい」という意見は高額な修理リスクが背景にある
- リスクは信頼できる販売店選びと車両状態の確認で回避できる
- 購入前には定期点検記録簿や修復歴の有無を必ずチェックする
- 試乗して走行中の異音や違和感がないかを確認するのが理想
- 購入のタイミングは決算期の3月・9月やモデルチェンジ後が狙い目
- 現在の値下がり状況は、程度の良い中古車をお得に手に入れる絶好のチャンス
- 正しい知識を持って探せば、満足のいく一台がきっと見つかる