レクサスRX500hの馬力は371ps!スペックと欠点を解説
LEXUS公式サイト
レクサスRX500hの馬力は一体どれくらいなんだろう?と、そのパワフルな走りに興味をお持ちではないでしょうか。最高出力371馬力を誇るこのモデルは、単に速いだけでなく、レクサスならではの上質な乗り心地も両立させています。
この記事では、レクサスRX500hの馬力やトルク、そして気になる0-100km/hの加速性能といった詳細なスペックを徹底的に掘り下げていきます。さらに、F SPORT Performanceモデルの特徴から、静粛性が気になるエンジン音、そして新車価格や実際の燃費、考えられるデメリットや欠点まで、購入を検討する上で知っておきたい情報を網羅しました。
想定されるライバル車との比較や、購入に必要な年収の目安についても触れていきますので、あなたがRX500hのオーナーになるために必要な情報が全て手に入ります。
記事のポイント
- レクサスRX500hの正確な馬力と性能の詳細
- F SPORT Performanceモデルの特徴と価格
- 実燃費や維持費などの現実的なデメリット
- 購入の目安となる年収や主要なライバル車との比較
レクサスRX500hの馬力はなぜ371馬力なのか
TRD公式サイト
- レクサスRX500hの主要スペック一覧
- エンジンのトルクとシステムの最高出力
- 気になる0-100km/hの加速タイム
- ターボハイブリッドのエンジン音は静か?
- Fスポーツはハイパフォーマンスモデル
レクサスRX500hの主要スペック一覧
レクサスRX500h “F SPORT Performance”は、レクサスの電動化技術の粋を集めたハイパフォーマンスSUVです。まずは、その基本となる主要スペックを見てみましょう。
このモデルは、従来のレクサスRXとは一線を画す、走りの楽しさを追求した設計が特徴です。
レクサス RX500h “F SPORT Performance” 主要諸元
全長×全幅×全高 | 4890×1920×1700mm |
---|---|
ホイールベース | 2850mm |
車両重量 | 2100kg |
パワートレーン | 2.4L直列4気筒DOHCターボ+モーター(パラレルハイブリッド) |
駆動方式 | 4WD (DIRECT4) |
トランスミッション | Direct Shift-6AT |
タイヤサイズ | 235/50R21 |
特筆すべきは、新開発の四輪駆動力システム「DIRECT4」と、後輪を操舵する「DRS(ダイナミックリアステアリング)」の採用です。これらにより、車重2.1トンという重量を感じさせない、軽快でダイレクトなハンドリングと高い走行安定性を実現しています。
車体のサイズは先代モデルから拡大されましたが、DRSの効果で最小回転半径はむしろ小さくなっており、街中での取り回しも良好です。まさに、あらゆるシーンで快適なドライビングを約束するスペックと言えるでしょう。
エンジンのトルクとシステムの最高出力
レクサスRX500hのパワートレーンの核心は、システム最高出力273kW(371PS)にあります。この数値は、エンジンと二つのモーターが生み出す力を統合制御した結果です。単純な足し算ではない点が、ハイブリッドシステムの面白いところです。
内訳を見てみると、以下のようになっています。
- エンジン:最高出力 202kW (275PS) / 最大トルク 460N・m
- フロントモーター:最高出力 64kW (87PS) / 最大トルク 292N・m
- リアモーター「eAxle」:最高出力 76kW (103PS) / 最大トルク 169N・m
ここで疑問に思うのが、「なぜ各出力を単純に合計した馬力にならないのか?」という点です。
これは、エンジンとモーターが最も効率的にパワーを発揮する回転域が異なるためです。システムは、常に最大のパフォーマンスが得られるように、瞬時に各ユニットの出力配分を最適化しています。
そのため、単純な合算値よりも低い、しかし実際に発揮できる最大の数値として「371馬力」が公表されているのです。
高トルクターボと高出力モーターの融合
RX500hは、低回転域から力強いトルクを発生させる2.4Lターボエンジンと、レスポンスに優れた前後モーターを組み合わせています。特にリアに搭載された高出力モーター「eAxle」が、発進時やコーナーからの立ち上がりで力強く車体を押し出し、途切れのない爽快な加速感を生み出します。
気になる0-100km/hの加速タイム
スペック上の馬力やトルクも重要ですが、ドライバーが最も体感しやすいのは加速性能でしょう。レクサスRX500hの0-100km/h加速タイムは、公式発表で6.2秒とされています。
このタイムは、2.1トンという車両重量を考慮すると非常に俊足です。スポーツセダンに匹敵する加速力を、ラグジュアリーSUVで味わえるのがRX500hの大きな魅力と言えます。
アクセルを踏み込んだ瞬間から、リアのeAxleが力強く地面を蹴り出し、遅れなく加速体制に入る感覚は、まさに電動化技術の恩恵です。従来のハイブリッド車にありがちだった、エンジンが唸るばかりで加速がついてこない、というような感覚は皆無です。
実際に試乗すると、160km/hあたりまでは力強い加速が続きます。日本の公道では有り余るほどの性能ですが、高速道路での合流や追い越しなど、ここ一番という場面で絶大な安心感と余裕をもたらしてくれます。
ターボハイブリッドのエンジン音は静か?
レクサスといえば、圧倒的な静粛性を思い浮かべる方が多いかもしれません。RX500hもその期待を裏切らず、通常走行時の車内は非常に静かです。ロードノイズや風切り音は巧みに抑えられており、快適な移動空間が保たれます。
一方で、このモデルは“F SPORT Performance”の名を冠する通り、走りの高揚感を演出するサウンドにもこだわっています。
アクセルを深く踏み込むと、2.4Lターボエンジンが心地よいサウンドを奏でます。これは不快なノイズではなく、ドライバーの気分を盛り上げるためにチューニングされた音です。
サウンドチューニングの秘密
アクティブサウンドコントロール(ASC)という技術により、加速時にはエンジン回転数に合わせた迫力あるサウンドをスピーカーから発生させ、逆に静かに走りたい時にはノイズを打ち消す制御を行います。
これにより、静粛性とスポーティなエンジン音の両立を実現しているのです。
高負荷時以外はエンジンが主張することはなく、あくまで主役はスムーズなモーター走行です。そのため、日常的なシーンではレクサスらしい静かな乗り心地を、そしてスポーティに走りたい時には官能的なエンジン音を楽しめる、二つの顔を持ったモデルと言えるでしょう。
Fスポーツはハイパフォーマンスモデル
RX500hに設定されている“F SPORT Performance”は、単なる内外装のドレスアップグレードではありません。レクサスの走りの哲学“F”の血統を受け継ぐ、正真正銘のハイパフォーマンスモデルです。
エクステリアでは、メッシュタイプの専用グリルやブラックで統一されたパーツ、そしてマットブラック塗装の21インチアルミホイールなどが、通常モデルとの違いを明確に主張します。
さらに、フロントには対向6ピストンのブレーキキャリパーが装着され、強力なストッピングパワーを確保しています。
専用チューニングの足回り
走りの面で最も大きな違いは、専用にチューニングされた足回りです。“F SPORT Performance”には、減衰力を最適に制御する「NAVI・AI-AVS」が標準装備されています。これは、ナビゲーション情報から先のカーブを予測し、あらかじめサスペンションを硬めてロールを抑えるなど、先進的な制御を行うシステムです。
この足回りと、前述の四輪駆動力システム「DIRECT4」、後輪操舵「DRS」が三位一体となることで、ドライバーの意のままに操れる、ダイレクトで一体感のある走りを実現しています。
大きなボディでありながら、ワインディングロードを軽快に駆け抜ける様は、まさにスポーツカーのようです。
レクサスRX500hの馬力と価格のバランス
- RX500hの新車価格はいくらから?
- カタログ燃費と実燃費の違いについて
- 購入前に知りたいデメリットや欠点
- 購入できる年収はいくら位が目安?
- 想定されるライバル車との比較
- レクサスRX500hの馬力と魅力
RX500hの新車価格はいくらから?
圧倒的なパフォーマンスを誇るレクサスRX500hですが、その新車価格もトップモデルにふさわしい設定となっています。2023年モデルのRX500h “F SPORT Performance”のメーカー希望小売価格は900万円(税込)からです。
この価格には、前述のDIRECT4やDRS、NAVI・AI-AVSといった走行性能を高める専用装備のほか、ヘッドアップディスプレイや先進安全装備「Lexus Safety System +」、マークレビンソンプレミアムサラウンドサウンドシステムなどが標準で含まれており、装備内容は非常に充実しています。
オプションについて
主なオプションとしては、パノラマガラスルーフや、ボディカラーに特別塗装色を選択するなどが挙げられます。これらのオプションを追加すると、支払総額は950万円を超えることも想定されます。
もちろん、絶対的な金額としては高価ですが、そのパフォーマンスや豪華な装備内容を考慮すると、欧州のライバルSUVと比較しても十分に競争力のある価格設定と言えるでしょう。
カタログ燃費と実燃費の違いについて
ハイパフォーマンスな走りを実現する一方で、気になるのが燃費です。レクサスRX500hのカタログ燃費(WLTCモード)は14.4km/Lと公表されています。この数値は、371馬力という高出力を考えれば、決して悪い数字ではありません。
RX500h 燃費詳細 (WLTCモード)
市街地モード | 11.6km/L |
---|---|
郊外モード | 15.0km/L |
高速道路モード | 15.3km/L |
(参照:レクサス公式サイト)
ただし、これはあくまでカタログ上の数値です。実際の燃費は、運転スタイルや走行状況に大きく左右されます。特に、RX500hのスポーティな走りを頻繁に楽しむような運転をすると、実燃費はリッターあたり10km/L前後、あるいはそれを下回る可能性も考慮しておく必要があります。
実燃費は走り方次第
海外の試乗レポートでは、実燃費がリッターあたり9.3kmだったというデータもあります。ハイブリッド車ではありますが、燃費性能を最優先するモデルではないという点は理解しておくべきでしょう。
購入前に知りたいデメリットや欠点
多くの魅力を持つRX500hですが、購入を検討する上ではデメリットや欠点となりうる部分も冷静に把握しておくことが重要です。
燃費性能
前述の通り、実燃費は期待値を下回る可能性があります。特に市街地でのストップ&ゴーが多い環境やスポーティな走行を多用する場合は、燃料代が想定以上にかかるかもしれません。同じRXシリーズのプラグインハイブリッドモデル「RX450h+」と比較すると、ランニングコストの差は大きくなります。
トランク容量
RX500hのトランク容量は461リットルです。これは、同クラスのSUVの中では、やや少なめの数値です。特に、後席の背もたれを電動でリクライニングさせるオプションなどを装着した場合、荷室の使い勝手に影響が出る可能性があります。ゴルフバッグなどの大きな荷物を頻繁に積む方は、事前に実車で確認することをおすすめします。
複雑な操作系
14インチの大型タッチスクリーンは見た目にも先進的ですが、メニュー構造がやや複雑で慣れるまでは直感的な操作が難しいと感じるかもしれません。また、ステアリングホイールに配置されたタッチセンサー式のスイッチも、走行中の誤操作を招きやすいという指摘があります。
パノラマガラスルーフの室内高
開放感のあるパノラマガラスルーフは人気のオプションですが、装着すると室内のヘッドクリアランスが約4cm低くなります。特に後部座席では、身長の高い乗員は頭上が窮屈に感じる可能性があるため、注意が必要です。
購入できる年収はいくら位が目安?
車両価格が900万円を超えるRX500hを購入するためには、どのくらいの年収が必要になるのでしょうか。
これはあくまで一般的な目安であり、個人のライフスタイルや資産状況によって大きく異なりますが、一つの指標として「年収の半分まで」という考え方があります。この基準に当てはめると、年収1,800万円以上というのが一つの目安になります。
しかし、これはかなり余裕を持った考え方です。もう少し現実的なラインとして、自動車ローンを利用することを前提に考えると、返済に無理のない範囲で購入できる年収層は広がります。
ローン利用時の年収目安
一般的に、年間のローン返済額は年収の30%~35%が上限とされています。例えば、頭金200万円、残価設定ローン5年(60回)払い、残価率40%といった条件でシミュレーションすると、月々の支払額は約9万円前後になります。
この場合、年間返済額は約108万円です。
この返済額を無理なく支払える年収としては、最低でも700万円~800万円以上は欲しいところです。もちろん、これに加えて自動車税や保険、メンテナンス費用などの維持費も考慮する必要があります。
想定されるライバル車との比較
レクサスRX500hが属するハイパフォーマンス・ラグジュアリーSUV市場には、魅力的なライバルが多数存在します。ここでは、代表的な欧州のライバル2車種と比較してみましょう。
ライバル車比較
車種 | パワートレーン | システム最高出力 | 新車価格(目安) |
---|---|---|---|
レクサス RX500h | 2.4Lターボ+ハイブリッド | 371PS | 900万円~ |
BMW X5 xDrive40d | 3.0L直6ディーゼルターボ+MHEV | 352PS | 1,200万円台~ |
メルセデス・ベンツ GLE 450 d | 3.0L直6ディーゼルターボ+MHEV | 367PS | 1,300万円台~ |
BMW X5やメルセデス・ベンツ GLEは、いずれもパワフルなディーゼルエンジンとマイルドハイブリッドを組み合わせ、高い走行性能と燃費経済性を両立させています。「駆けぬける歓び」を標榜するBMWのハンドリングや、メルセデスの重厚な乗り心地は大きな魅力です。
これに対し、レクサスRX500hの強みは、ターボエンジンと高出力モーターが織りなす独特の加速フィールと圧倒的な静粛性、そして日本ブランドならではの高い信頼性と品質にあります。また、装備内容を考慮すると、ライバルに対してコストパフォーマンスが高い点も魅力と言えるでしょう。
レクサスRX500hの馬力と魅力
最後に、この記事で解説したレクサスRX500hの馬力と魅力に関するポイントをまとめます。
- RX500hのシステム最高出力は371馬力
- エンジンと前後モーターの出力を統合制御した数値
- パワートレーンは2.4Lターボとパラレルハイブリッドの組み合わせ
- 0-100km/h加速タイムは俊足の6.2秒
- 駆動方式は新開発の四輪駆動力システムDIRECT4
- 後輪操舵システムDRSで軽快なハンドリングを実現
- “F SPORT Performance”は専用チューニングのハイパフォーマンスモデル
- 新車価格は900万円からで装備は充実
- カタログ燃費は14.4km/Lだが実燃費は走り方次第
- デメリットとして燃費やトランク容量が挙げられる
- 操作系が複雑に感じる可能性も指摘される
- 購入の目安となる年収はローン利用で700万円以上からが視野に
- ライバルはBMW X5やメルセデス・ベンツ GLEなど
- ライバルと比べ静粛性や信頼性、コスパが強み
- 馬力と快適性を両立した日本流ラグジュアリーSUV